芸人ガロインのブログ。

山下清展@日本橋三越

寒い時は南下して、暑い時は北上して、本能の赴くまま放浪した。
絵を描くためでなく、単に美しい風景を見たいという欲求から放浪した。
ぼんやりしたいだけだって。

「良いところ求めたら良いところへは辿り着けない、良いところへ行こうとしなければ自然と良いところにぶつかる」

キヨシの放浪の必需品
茶碗、箸、着替え(夏は浴衣、冬は着物)、手拭い、石ころ
石ころは野良犬を撃退するための護身用だって。そんな時代。

絵は放浪中に描いてなかったそうで、帰ってきてから、描いてたと。
数年前の作品でも同じように作れたり、記憶力が尋常じゃなかった。

貼絵の作業する映像も上映してて、その姿はまさに夢中で凄い集中。
周り見えてない感じがビシビシと。

展示されてる絵の横に日記から抜粋したコメントもあって、その文章がまた面白かった。
それは絵本や童話の世界のようで。
素朴な疑問や、当たり前のことで溢れてた。

「腕相撲に負けると悔しいから、勝てそうな女の人としかやらなかった」
「ひどい目に合わないように、逃げる前はよく考えて、人に嘘を言って、騙して逃げた」
「死んだことのない人が、死んだ人のことがわかるのかな」
「お寺の人は、よその人に自分の寺がきれいも思われるのがいいか、自分がお寺から見る景色が良い方がいいか」
「ダンプと強盗どちらが怖いか。ダンプの方が数がうんと多いから、ダンプかな」
「(ゴッホに触れて)死んでから売れても描いた人得しないし、生きてるうちに売れた方がいいと思った」
「パンツ一丁でいたら泥棒扱いされた。泥棒はみんなパンツ一丁なわけじゃないのに」


貼絵の人ってイメージだったけど、文章が面白いし、ペン画も凄かった。
ヨーロッパ時代の貼絵はもう上手すぎて、放浪中のころの作品の方が好き。

あと山下清の文章はこのように句読点が一切なかったなぜなら人が話すときにてんとかまるとか言わないからだってまったく世間に毒されてないひとですね


14日までやってますので、ぜひ。

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