芸人ガロインのブログ。

黒澤明全作 生誕百年展 フィルムセンター

最初に行った時は、トークショーをやってた。

田草川弘氏(ノンフィクション作家、「黒澤明vs.ハリウッド」著者)
テーマ:「黒澤明・幻の大作―『トラ・トラ・トラ!』の謎(を推理する)」

ハリウッドと意見が合わなくて、製作メンバーから外された話。
でも黒澤明の絵コンテは結構採用されてたみたい。

当時、作品製作にあたっての黒澤明のコメントが新聞に載ったそうで
その一部に
「この作品は真珠湾攻撃が主題だが、戦争映画ではない。
勝利の記録でもなければ敗北の記録でもなく、一口に言えば、日米両国の誤解による優秀な能力とエネルギーの浪費の記録です。つまり、典型的な悲劇の要素を根底にした作品といえる。そして、戦争のなかの人間性を掘り下げてみたい。」
とあり、
そうゆうことだよねと、感動した。

クロサワ語録
「僕には戦争映画は撮れない。客席に弾が飛んでこない限り、あの恐ろしさは
伝わらないだろう」

「僕は映画を作るときには、テーマというのは考えない。自然に撮っていれば、それがテーマになる。プラカード立てるのは嫌いなんだよ。この作品には、今の世の中に対して僕が考えてることは全部出てきます。
僕はメッセージみたいなのはイヤなんだよ。
特に、メッセージで訴えようとか、押しつけようとは、思っていない。」
(夢の試写会後、記者会見で)

やっぱメッセージは
内に秘めとく方がいいよね~


後日、もう一回来て常設展と黒澤明展、たっぷり見ました。
◉常設展
入り口すぐのとこに、「明治の日本」って、日本および日本人をとらえたもっとも古い映像集があり、これが一番面白かった。
1897~1899年の映像。
「家族の食事」「身づくろいする日本の女」「日本の歌手」「東京の通り」「芝居の一場面」
などなど、何気ない映像だったり、わざとらしかったり、全22分。
僕はモニターにくぎ付けだったけど、素通りするひとばっかだった。

他には、
・残ってるなかで一番古い「忠臣蔵」の映像。
殺陣がコミカル
・人形映画
・千代紙映画
・非商業的な実験映画「狂った一頁」
・小津安二郎の初期作品
・手塚治虫のアニメラマ(アニメーションドラマ)
などあって、楽しめました。

これだけでも来る価値あり。入館料200円。
ちなみに黒澤明展は12月26日まで。

◉黒澤明展
最初に生い立ちとかの年表。
兄が自殺してるんだね。何歳のときだったかな。

続いて30作品順番に台本・写真・創作ノートなどともに展示されてました。
自分が観る時の為のメモ

・姿三四郎…デビュー作☆
・一番美しく…かわいい映画(本人談)
・続 姿三四郎…二番煎じ(本人談)
・虎の尾を踏む男達…エノケン出演
・わが青春に悔なし…原節子 初出演
・素晴らしき日曜日…☆空想の力、拍手を客席に求めるシーン、「素晴らしき哉、人生」にヒントを得た
・酔いどれ天使…三船敏郎 初出演
・静かなる決闘…メロドラマ
・野良犬…サスペンス
・醜聞(スキャンダル)…芸能ジャーナリズムに抗議

・羅生門
・白痴…☆ドストエフスキーの小説を翻案。当初は265分もあったそうな。公開は166分。
・生きる…よかった
・七人の侍
・生きものの記録…見たなかで一番好きな作品
・蜘蛛巣城…シェイクスピアのマクベスを翻案
・どん底…絶望的な人生を陽気に描いてる
・隠し砦の三悪人
・悪い奴ほどよく眠る…最初の30分はどの映画よりも完璧に思える(コッポラ談)
・用心棒…娯楽主義で作った作品
・椿三十郎…上同
・天国と地獄…誘拐劇
・赤ひげ…集大成

・どですかでん
・デルス・ウザーラ…☆厳しい自然
・影武者…武田信玄
・乱…リア王と三本の矢に想を得た

・夢…☆全八話オムニバス。実際にみた夢をモチーフに
・八月の狂詩曲
・まあだだよ…大学、師弟関係

◉創作ノート
・白痴…彼(ドストエフスキー)をただ愛せばいい。精神の嵐。
・七人の侍…むき出しの表現、スピーディーな表現。単純明快。
感動を与える為には大胆な表現が必要である。唖然とする表現が。
太い事実と筋、生々しい形をつかむ事、何処へでもズカズカ入っていく事
・生きものの記録…他のタイトル案「燃える地球」「狂った地球」「世紀の狂人」「現代の奇跡」「無言の勇者」「常識を○○(めっちゃ気になったけど展示の角度が悪く見えなかった)」


全作観たくなったけど、とりあえず夢と素晴らしき日曜日を観ようと思う。

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